「エプソムソルトのお風呂に入ると痩せるの?」

「エプソムソルトはどんな成分なんだろう?」

 

このような疑問をお持ちの方は多くいらっしゃるでしょう。

 

結論からいうと「エプソムソルトで痩せる」という研究結果は、現時点では国内にありません。

 

しかし、実際に使用している人からは「痩せた」「代謝が良くなった」という口コミが多数ありました。

 

ここでは、エプソムソルトが痩せるといわれる理由や詳しい成分などを解説します。

 

エプソムソルトの使い方や注意点もまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

 

エプソムソルトはダイエットに良いの?

 

 

「ダイエットに効果的」と紹介されることが多いエプソムソルトですが「エプソムソルト入浴をしただけで痩せる」と断言することは難しいでしょう。

 

実際に効果を感じて「ダイエットに役立った」というケースはあるかもしれませんが、公的機関から発表されている正確なデータはありません。

 

ただし、入浴によって血行が良くなったりむくみが取れたりすることで、一時的に細くなったように見えることは考えられます。

 

エプソムソルト使用の有無に関わらず「入浴」そのものは、ある程度のカロリーを消費します。

 

入浴で消費するカロリーは温度や時間によって異なるため、目安の数値を一概にはいえません。

 

多少であっても消費カロリーがあるならば、痩せたい人にとって入浴自体がメリットであると考えられるでしょう。

 

エプソムソルトとは?

 

 

エプソムソルトという単語から「塩」を連想される方が多いのですが、塩分は一切含まれていません。

 

エプソムソルトは透明感のある白い粒子で、原料は海水から取れる「硫酸マグネシウム」です。

 

原料である海水は「水96.6%」「塩分3.4%」で構成されており、塩分はさらに以下の成分に分けられます。

 

海水に含まれる塩分内の成分

 

塩化ナトリウム、塩化マグネシウムに続き、3番目に多い成分で塩分に含まれているのが硫酸マグネシウムです。

 

エプソムソルトは入浴剤としてお湯に入れて使用するケースがほとんどですが、そのまま肌に塗布して使われることもあります。

 

硫酸マグネシウムとは?

 

 

硫酸マグネシウムは、ミネラルの一種です。

 

ミネラルとはカルシウムやリンなどの総称で、筋肉や血液など身体に必要な重要な栄養素のことです。

 

エプソムソルトは硫酸マグネシウムなため、ミネラルに分類されることになります。

 

エプソムソルト=硫酸マグネシウム=ミネラル

 

以下では硫酸マグネシウムの特徴を紹介します。

 

これらはあくまで「ミネラルとして経口摂取や点滴される場合」に限ります。

 

硫酸マグネシウムと成分は同じですが、エプソムソルトは医薬品ではありません。

 

便秘症・胆石症などの人に投与される

 

医薬品としての硫酸マグネシウムは、便秘症の方に経口投与されることがあります。

 

また、胆石症の方へは、25〜50%の溶液を十二指腸ゾンデで注入することで効果が得られると公表されています。※ゾンデとはゴム製または金属製の管状の器具のこと。参照:KEGGデータベース

 

既往症・合併症等がある人は注意が必要

 

あくまで医薬品として硫酸マグネシウムを摂取する場合、既往症・合併症がある方は注意しておく必要があります。

 

【硫酸マグネシウムの摂取における、特定の背景を有する患者に関する注意】

  • ・合併症・既往歴等のある患者(高マグネシウム血症や心疾患など)
  • ・妊婦
  • ・小児等
  • ・高齢者

 

あくまで医薬品として投与する場合の注意点です。参照:KEGGデータベース

 

エプソムソルト(硫酸マグネシウム)の効果

 

 

エプソムソルト(硫酸マグネシウム)入浴は、マグネシウムを「経皮吸収」ができると、バーミンガム大学のレポートで解説されています。

 

つまり、エプソムソルトをお風呂に入れて入浴することで、身体中の皮膚からさまざまな効果を感じられる可能性があるのです。

 

エプソムソルトをお風呂に入れて入浴した場合に得られる効果には、以下のようなものがあります。

参照:Report on Absorption of magnesium sulfate (Epsom salts) across the skin/イギリス「バーミンガム大学」(QS世界大学ランキング 2023年度91位)

 

ただし、これらの効果をすべての人が同じように感じられるわけではないため、その点はあらかじめ把握しておく必要があるでしょう。

 

むくみが解消できることがある

 

硫酸マグネシウムを含む入浴剤を使用した場合「足のむくみが改善された」という実験データがあります。

 

これはツムラ ライフサイエンス株式会社が、日本薬学会第128年会で発表しました。

 

この実験では、20~40代のむくみが気になる女性を対象に「さら湯」と「硫酸マグネシウム含有炭酸ガス入浴剤」の入浴の違いを調査しています。

 

結果として、さら湯の場合に比べて足のむくみが改善できたことがわかりました。※さら湯とは、水道水を沸かしたばかりの1番風呂のこと。

 

ただし、実験では炭酸ガスを含んだ入浴剤を使用しており、硫酸マグネシウム(エプソムソルト)単体での効果ではありません。

 

むくみを解消したい方は、炭酸ガスと硫酸マグネシウムの両方を併せて取り入れてみるとよいでしょう。

 

参照:足のむくみに対する硫酸マグネシウム含有炭酸ガス入浴の有効性を客観的に実証/ツムラ ライフサイエンス株式会社

 

肌のバリア機能が回復しやすくなる

 

お湯にエプソムソルト(硫酸マグネシウム)を溶かすと、なめらかになるといわれているため、入浴時に優しい肌あたりを感じる人が多いでしょう。

 

またエプソムソルトには、肌のバリア機能を回復させる効果があるともいわれています。

 

マグネシウムは、肌のバリア形成に必要な「アシルセラミド」の合成を助ける作用をもっています。

 

エプソムソルトを皮膚から吸収することによって、肌に良い成分を取り込める可能性があるでしょう。

 

リラックス効果があるといわれている

 

エプソムソルト入浴は筋肉の緊張を緩める効果があり、リラックスできるといわれています。

 

マグネシウム自体には体温や血圧を調整するはたらきもあるため、経皮吸収によってこれらの効果を感じられることがあるかもしれません。

エプソムソルト単体は無臭なため、好きなアロマオイル等を足して自分好みの入浴剤が簡単に作れます。

 

好きな香りに包まれるバスタイムは、きっと一日の疲れを癒してくれるでしょう

 

入浴とダイエットの関係は?

 

 

「エプソムソルトだけで痩せることは難しい」と冒頭で解説しましたが、入浴自体はダイエットに効果的である場合が多いでしょう。

 

格闘技の選手が計量前に減量する方法として、エタノールとエプソムソルトを使うことがあります。

 

以下では、ダイエットの一環として入浴を行った人のアンケート結果を紹介します。

 

なお、このアンケートはお風呂に関する事業を展開しているバスリエ株式会社が行ったものです。

 

入浴によるダイエットで効果を感じた人の割合

 

アンケート結果によると「お風呂ダイエットの効果を感じた人」は全体の約13%でした(効果はあった/少しあったの回答合計)。

 

「効果があまりなかった」は約27%、「なかった」は約20%となっており、全体としては入浴によるダイエット効果を感じている人はそう多くはないようです。

 

参照:バスリエ株式会社

 

入浴によるダイエットで得られた効果

 

「効果があった」と回答した人は、具体的には以下のような効果を感じたそうです。

 

  • ・体重が減った
  • ・代謝が上がった
  • ・お腹周りが細くなった

 

参照:バスリエ株式会社

 

ただし、入浴以外の行動についてはそれぞれ環境が異なるため、お風呂の効果単体であるとは言い切れません。

 

目に見える変化があまりなかったとしても、日々のルーティンの一つとして入浴に時間をかけてみることはおすすめです。

 

ダイエットには直結しなくても、お風呂に入ることでリフレッシュ効果は得られるでしょう。

 

エプソムソルトを使った入浴方法

 

 

エプソムソルトはお風呂に溶かして、入浴剤の一種として使用することが多くあります。

 

以下では、エプソムソルト入浴の方法を紹介します。

 

エプソムソルトの使い方

 

エプソムソルトを風呂釜に入れるときは、あらかじめ投入する量を確認しておきましょう。

 

目安として、エプソムソルト入浴をする際は「米国エプソムソルト協議会の見解では、0.1%以上の濃度でないと効果を得られない」としています。

 

0.2%になるように入れると、海中と同じ濃度になりより自然に近い状態になります。

 

0.1~0.2%程度のあいだで、好きな分量を調整してみるとよいでしょう。

 

湯量と投入するエプソムソルトの量は以下を参考にしてください。

 

お湯の量 エプソムソルトの量
(0.1%)
エプソムソルトの量
(0.2%)
140リットル 140グラム 280グラム
150リットル 150グラム 300グラム
160リットル 160グラム 320グラム
180リットル 180グラム 360グラム

 

お湯に浸かる時間は、10~20分程度がおすすめです。

 

短すぎると効果を感じにくくなることが考えられますが、長すぎても身体に負担がかかり逆効果になってしまうこともあります。

 

入浴の回数は週3回以上が推奨されていますが、無理のない範囲で問題ありません。

 

エプソムソルトの注意点

 

エプソムソルト入浴をする際は、以下の点に注意しましょう。

 

  • ・エプソムソルトの使用ルールを守る
  • ・入浴時間に気をつける
  • ・食品ではないため飲用しない
  • ・化粧品として販売されている製品を選ぶ
  • ・購入後3年以上経過した商品は使用しない
  • ・肌に異常を感じた場合は使用をやめる

 

使用方法は各製品のパッケージ等に記載されているため、使用前にチェックしておくことが大切です。

 

ソルトという名前がついていますが、塩ではないため、間違って口に入れてしまわないように注意してください。

 

エプソムソルトを使った足湯の方法

 

 

エプソムソルトは、足湯を行う際にも使用できます。

 

足を浸けられる桶(10リットル程度)に対して、エプソムソルト約45グラムが適量です。

 

しっかりエプソムソルトを溶かしてから15分~20分程度、足湯を行ってください。

 

エプソムソルトには角質を除去する効果も期待できるため、ネイルアートの前に足湯をするのもおすすめです。

 

エプソムソルトでマッサージする方法

 

 

エプソムソルトを使って、肌をマッサージすることも可能です。

 

ただし、肌に合わないケースも考えられるため、まずは少量から試してみてください。

 

かかとの角質化した部分に、エプソムソルトをつけてマッサージするとカサカサした感じが解消できることがあります。

 

また、クレンジングクリームに小さじ1/2程度のエプソムソルトを混ぜると、毛穴のディープクレンジングもできます。

 

顔につける場合は、事前の塗布テストを必ず行ってから使用するようにしてください。

 

エプソムソルトを使っている人の口コミ

 

 

エプソムソルトを実際に使用している人の口コミを紹介します。

 

※あくまで個人の感想になるため、同じ効果が得られるわけではありません。

 

代謝が上がって太りにくくなった

 

お風呂にエプソムソルトを入れて入浴すると驚く程汗が出て肌もツルツルになって代謝も上がり太りにくくなるのでおすすめです。そしてポカポカしてぐっすり眠れます。

引用元:X(Twitter)

 

「汗が出る」といった口コミは、ほかにも多数ありました。

 

むくみが取れてスッキリした

 

エプソムソルトで半身浴、体重変わってないのに「痩せた?」って友達に聞かれるくらいむくみが取れて全身スッキリしたし、お肌もつるっつるになるしよく眠れるし、いい事しかない…!

引用元:X(Twitter

 

エプソムソルトを入れたお風呂で半身浴をするのも、効果的なようです。

 

爆食が減った

 

エプソムソルト買って入浴し続けてるけど、ほんとに痩せた。風呂に入るだけでみるみる痩せるって言うか、入ってるうちに飲みまくってた安定剤を飲まなくても精神安定してきて、そしたら爆食しなくなって、ホットヨガ1日おきしか行けなかったのが、毎日行ける体力ついた。

引用元:X(Twitter)

 

痩せた、という実感だけでなく体力がついた気がすると感じることもあるようです。

 

心身が健康だと、日常生活にも良い影響が現れそうですね。

 

エプソムソルトは足湯やマッサージにも使える便利アイテム

 

 

ダイエットに効果的かどうかは人それぞれですが、エプソムソルトを入れたお風呂で良い効果を感じる方も多くいます。

 

入浴以外にも足湯やマッサージなど、さまざまな使い方ができるエプソムソルトは、日々の暮らしに役立つシーンがあるでしょう。

 

エプソムソルトが気になった方は、100%国産で天然成分からできているシークリスタルスをぜひお試しください。

 

浴用化粧品として販売されており、品質・安全管理の基準をクリアしている製品です。

 

毎日の入浴に、手軽に取り入れられるエプソムソルトをプラスしてみてはいかがでしょうか。