「エプソムソルトにはどのような効果があるのだろう?」

「エプソムソルトとバスソルトってなにが違うの?」

 

このような疑問をお持ちの方は多くいらっしゃるでしょう。

 

エプソムソルトとバスソルトは見た目や商品名が似ているので混合されやすいですが、実はまったく違うものです。

 

ここでは、それぞれの成分の違いやエプソムソルトの効果について紹介します。

 

エプソムソルトの効果的な使い方もまとめているため、ぜひ参考にしてください

 

エプソムソルトとバスソルトの違いは?

 

 

エプソムソルトは海水に含まれる成分で、見た目は白い結晶のような粒子です。

 

約500年前にイギリスの「エプソム」という場所で発見され、その見た目が塩に似ていたことから「エプソムソルト」と名付けられたと言われています。

 

海水は、96.6%の水と3.4%の塩分で構成されています。

 

3.4%の塩分の中にエプソムソルトが約6.1%含まれており、化学物質名は「硫酸マグネシウム」

です。

 

国内では2013年頃から人気に火が付き、雑誌やテレビで特集されたことによりエプソムソルトの知名度がアップしました。

 

ハリウッド女優からも支持を集めており「イベントの前にはエプソムソルト入浴をする」という方が多いそうです。

 

一方「バスソルト」は、お風呂で使用するための塩のことを指します。

 

市販のバスソルト製品は、天然の塩にハーブやアロマオイルなどがブレンドされたものが大半です。

 

海外に比べてお風呂に入る回数が多い日本では、エプソムソルトもバスソルトも身近で取り入れやすいアイテムだと言えるでしょう。

 

どちらかだけでなく、両方をミックスして使用しても問題ありません。

 

 

エプソムソルト(マグネシウム)の効果

 

 

エプソムソルトを使うことで、得られる効果にはどのようなものがあるのでしょうか。

 

エプソムソルトの化学物質名は硫酸マグネシウムで、この硫酸マグネシウムは医薬品として、便秘解消の役割等で投与されます。

 

これはあくまで医薬品として投与される場合の効果であり、入浴によって同じ効果が得られるわけではありません。

 

硫酸マグネシウムが「経皮吸収できる」ということは、バーミンガム大学の研究レポートによって立証されています。

 

このレポートには、エプソムソルトを溶かしたお湯に入れば、皮膚を通してその成分が体内に入り効果を発揮したと記されています。

 

ただし、どの程度の量や割合が体内に吸収されるのかなど、さらに詳細な部分までは判明していないようです。

 

以下では、一般家庭でエプソムソルト入浴した場合に得られる可能性がある効果について紹介します。

 

※エプソムソルトは医薬品ではないため、必ずその効果を保証するものではありません。

 

参照:Report on Absorption of magnesium sulfate (Epsom salts) across the skin/イギリス「バーミンガム大学」(QS世界大学ランキング 2023年度91位)

 

むくみが解消できることがある

 

硫酸マグネシウムを含む入浴剤を試した実験結果において、足のむくみが減少したことが明らかになっています。

 

この研究では、むくみが気になる20~40代の女性が「さら湯」と「硫酸マグネシウムを含む入浴剤を入れたお湯」に入った場合の差を検証しました。※さら湯とは、水道水を沸かした1番風呂のこと。

 

その結果、硫酸マグネシウムが含まれるお湯の方が、足のむくみが減少すると確認されました。

 

ただし、この効果は硫酸マグネシウム単体ではなく、炭酸ガスを含む入浴剤を使用することによって実現されたものです。

 

むくみを軽減させたい場合は、硫酸マグネシウムと炭酸ガスを組み合わせて使用すると効果的でしょう。

 

参照:足のむくみに対する硫酸マグネシウム含有炭酸ガス入浴の有効性を客観的に実証/ツムラ ライフサイエンス株式会社

 

美肌効果が期待できる

 

エプソムソルト(硫酸マグネシウム)は、肌にとって良い効果も期待できると言われています。

 

具体的な理由としては、エプソムソルト(硫酸マグネシウム)が、肌のアシルセラミドの合成を手助けするからです。

 

セラミドとは、肌の保湿に欠かせない脂質で、そのなかでも水分保持に重要なはたらきをするのがアシルセラミドです。

 

エプソムソルトをお風呂に入れると硫酸マグネシウムが皮膚から吸収され、バリア機能を強化できる可能性があるでしょう。

 

エプソムソルトで効果を感じた人の口コミ

 

 

エプソムソルトを実際に使って、効果を感じた人の口コミを紹介します。

 

管理栄養士さんがエプソムソルトを使った感想

 

以下は、エプソムソルト入浴した感想をYouTubeで共有してくれている方のコメントです。

 

・すごく汗をかいた

・お風呂から出たあともポカポカしていた

・筋肉のこわばりがゆるんだ感じがした

・1回の入浴でこれらを実感できた

・使用したエプソムソルトはヒノキの香りがしてリラックスできた

引用元:おすすめの入浴剤「エプソムソルト」の効果と使い方をご紹介

 

健康に詳しいこちらのYouTuberの方も、エプソムソルトに興味を持っているようです。

 

実際に使用した方の生の声は、とても参考になりますね。

 

整体師の方がエプソムソルトをおすすめする理由

 

以下では、整体師の方が「おすすめの入浴方法」としてエプソムソルトを取り入れた方法を紹介しています。

 

・エプソムソルト風呂の作り方は、重曹とクエン酸で炭酸泉をつくる、そこにエプソムソルトを投入する

・エプソムソルトを入れると汗が出てデトックスに良い

・熟睡できるようになる

引用元:整体師おすすめの入浴剤『クエン酸・重曹・エプソムソルト』

 

エプソムソルトだけではなく、重曹やクエン酸をあわせて使用することで相乗効果が得られるそうです。

 

準備の方法も簡単なため、手軽に始められそうですね。

 

エプソムソルトを使う際の注意点

 

 

エプソムソルトを使う際の注意点について解説します。

 

はじめて使用する際は、使い方をよく確認しておきましょう。

 

製品ごとの使用上の注意点を守る

 

エプソムソルト入浴をする際は、製品ごとの使用ルールを守りましょう。

 

たとえば、製品パッケージ等に以下のような注意書きがされています。

 

  • ・食品ではないので飲用しない
  • ・購入後3年以上経過した商品は使用しない
  • ・肌に異常を感じた場合は使用をやめる

 

とくに、エプソムソルトを溶かしたお湯を飲んでしまうと下痢をひき起こすおそれがあるため、注意してください。

 

エプソムソルトは塩のような白い粒子なため、パッケージから出してしまうとメーカーや期限が判別しにくくなります。

 

もし別の容器に入れ替える際は、使用期限や購入時期、商品名などをメモしておくとよいでしょう。

 

化粧品として流通している製品を選ぶ

 

エプソムソルトを購入する際は「化粧品(浴用化粧品)」として販売されているかを確認しましょう。

 

一部の入浴剤は「雑貨」として販売されており、成分情報が表示されていないため中身が不透明です。

 

化粧品のカテゴリーで製造販売されている商品は「全成分表示義務」があるため、原材料を確認できます。

 

また、ロットナンバーが存在するかもチェックしておくポイントです。

 

ロットナンバーがあると、製品の製造日や生産工場など、商品の詳しい情報を特定できます。

 

エプソムソルトを効果的に使う方法

 

 

エプソムソルトは主に入浴剤として、お風呂に溶かして使用します。

 

以下では、基本的な使い方とアレンジした使用方法を紹介するため、ぜひお試しください。

 

入浴剤としてお風呂に入れて使う

 

エプソムソルトの基本的な用途は、お湯に溶かして使用します。

 

エプソムソルトをお風呂に入れるときは、どの程度の量を入れるか事前に決めておきましょう。

 

一般的な目安として「0.1%以上の濃度が必要」と言われています。これは、米国エプソムソルト協議会の見解に基づいています。

 

より自然に近い状態を楽しみたい方は、海水と同程度の「0.2%の濃度」でも問題ありません。

 

投入するエプソムソルトの量を調整するときは、0.1%~0.2%の間で実験してみることをおすすめします。

 

何度か試してみれば、自分の好みに合ったバランスを見つけられるでしょう。

 

なお、お風呂に浸かる時間は、10分~20分くらいが最適です。

 

浸かる時間が短すぎると、エプソムソルトの効果を感じにくいかもしれません。

 

長時間の入浴は身体に負担をかけてしまうため、体調を見ながら自分に合う時間を調節しましょう。

 

入浴の回数については、週に3回以上入浴することがおすすめされていますが、無理なく実行できる範囲で行うことが大切です。

 

湯量とエプソムソルトの投入量の目安は、下記の表を参考にしてみてください。

 

お湯の量 エプソムソルトの量
(0.1%)
エプソムソルトの量
(0.2%)
140リットル 140グラム 280グラム
150リットル 150グラム 300グラム
160リットル 160グラム 320グラム
180リットル 180グラム 360グラム

 

直接肌に塗布する

 

エプソムソルトは、肌のマッサージをする際にも使用できます。

 

たとえば、かかとの硬くなった部分にエプソムソルトを使ってマッサージすると、粗い肌が滑らかになることがあります。

 

また、クレンジングクリームに小さじ1/2程度のエプソムソルトを混ぜると、汚れを落としやすいと感じることもあるでしょう。

 

肌に塗布する場合は事前に小さな範囲でパッチテストを行い、違和感がない場合のみ使用してください。

 

エプソムソルトに関するよくある質問

 

 

エプソムソルトに関するよくある質問に回答します。

 

エプソムソルトは使い続けるほうがいいの?

 

エプソムソルトは、使い続けることがおすすめです。

 

マグネシウムは日々排出されてしまうため、毎日経皮吸入するとよいと言われています。

 

エプソムソルト入浴は週3回以上がおすすめですが、毎日入っても問題ありません。

 

数回だけでは変化を感じられないかもしれないため、ぜひ継続して使用してみてください。

 

エプソムソルトを使うと白髪がなくなるの?

 

「エプソムソルト入浴で白髪がなくなる」といった情報を、インターネット上で見かけたことがある方は多いかもしれません。

 

しかし、信頼性のある医療機関の論文や研究データなどでは、このうわさを裏付ける情報は確認できませんでした。

 

そのため、現時点では「エプソムソルトを使うと白髪が減る」と断言することはできません。

 

一方で、白髪の原因の一つとしてストレスが挙げられています。

 

お風呂に入ることでリラックスでき、それによってストレスが軽減されることは考えられます。

 

その結果として、白髪が減少したように感じることはあるかもしれません。

 

アトピーの人でもエプソムソルトは使える?

 

アトピー肌の方でも、エプソムソルトを使用している人は実際にいます。

 

エプソムソルト入浴によって、肌の状態が以前より良くなったと感じる方もいるようです。

 

しかし体感には個人差があるため、まずは少量から試してみる必要があるでしょう。

 

体感が良かった場合であっても、入浴後には保湿剤を併用するようにしてください。

 

エプソムソルトは継続して使用してみよう

 

 

エプソムソルトにはさまざまな効果が期待できますが、一度だけでは十分に感じられない可能性が高いでしょう。

 

継続して使うことがポイントのひとつです。ぜひ習慣化してみてください。

 

本物のエプソムソルトを試してみたい方には、国産の原料のみを使用し、品質管理もしっかり行っているシークリスタルスの商品が最適です。

 

香りや配合が複数あり、好みに合う商品が選べるため、ぜひ一度お試しください。