成分分析結果一覧
キーエンス社製EA-300を使用した成分分析結果
無機成分
対象成分
【硫酸マグネシウム七水和物 MgSO₄・7H₂O】
レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)による多層元素分析を実施。主要構成成分はマグネシウム化合物であり、ミネラルの安定性と純度が確認されています。
- 分析装置:KEYENCE EA-300(VHXシリーズ)
- 検出原理:Laser-induced Breakdown Spectroscopy
- 結果概要:Mg含有率は約10〜16%wtであり、O・S・H比から硫酸マグネシウム七水和物としての構造を確認。
対象成分
【塩化マグネシウム六水和物 MgCl₂・6H₂O】
レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)による多層元素分析を実施。主要構成成分はマグネシウム塩化物であり、水和結晶としての安定した組成と高い純度が確認されています。
- 分析装置:KEYENCE EA-300(VHXシリーズ)
- 検出原理:Laser-induced Breakdown Spectroscopy
- 結果概要:Mg含有率は約8〜23wt%であり、O・Cl・H比から塩化マグネシウム六水和物としての構造を確認。
対象成分
【炭酸水素ナトリウム NaHCO₃】
レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)による多点元素分析を実施。 主要構成成分はナトリウムを含む炭酸水素塩であり、粒子内部までおおむね均一な組成と良好な純度が確認されています。
- 分析装置:KEYENCE EA-300(VHXシリーズ)
- 検出原理:Laser-induced Breakdown Spectroscopy
- 結果概要:Na含有率は約10〜24wt%であり、O・Na・C・Hの比率から炭酸水素ナトリウムとしての組成・構造を確認。
対象成分
【炭酸マグネシウム MgCO₃】
レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)による多点元素分析を実施。 主要構成成分は炭酸マグネシウム(マグネシウム塩の炭酸塩)であり、粒子全体でおおむね均一な組成と良好な純度が確認されています。
- 分析装置:KEYENCE EA-300(VHXシリーズ)
- 検出原理:Laser-induced Breakdown Spectroscopy
- 結果概要:Mg含有率は約20〜50wt%であり、O・Mg・Cの比率から炭酸マグネシウムとしての組成・構造を確認。
単一分子の有機成分
対象成分
【L-アスコルビン酸 C₆H₈O₆】
レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)による多点元素分析を実施。測定点では主にC・H・Oが検出され、その元素比はL-アスコルビン酸の理論組成と概ね一致しており、L-アスコルビン酸由来の有機酸が主要成分であることを確認しました。
- 分析装置:KEYENCE EA-300(VHXシリーズ)
- 検出原理:Laser-induced Breakdown Spectroscopy
- 結果概要:有機成分ではC約25〜55wt%、O約45〜70wt%、H約0〜7wt%を示し、L-アスコルビン酸の組成比と整合する結果が得られました。
対象成分
【L-アスコルビン酸ナトリウム C₆H₇NaO₆】
レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)による多点元素分析を実施。測定点では主にC・O・Na・Hが検出され、その元素比はL-アスコルビン酸ナトリウムの理論組成と概ね一致しており、L-アスコルビン酸のナトリウム塩が主要成分であることを確認しました。
- 分析装置:KEYENCE EA-300(VHXシリーズ)
- 検出原理:Laser-induced Breakdown Spectroscopy
- 結果概要:有機成分ではO約44〜57wt%、C約34〜42wt%、Na約9〜12wt%、H約0〜4wt%を示し、これらの比率はL-アスコルビン酸ナトリウムの組成比と良好に整合する結果が得られました。
対象成分
【クエン酸 C₆H₈O₇】
レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)による多点元素分析を実施。測定点ではC・H・Oのみが検出され、その元素比はクエン酸の理論組成と概ね一致しており、クエン酸を主成分とする有機酸であることを確認しました。
- 分析装置:KEYENCE EA-300(VHXシリーズ)
- 検出原理:Laser-induced Breakdown Spectroscopy
- 結果概要:O約48〜60wt%、C約34〜46wt%、H約5〜8wt% を示し、クエン酸の組成比と良好に整合する結果が得られました。
対象成分
【L-メントール C₁₀H₂₀O】
レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)による多点元素分析を実施。測定点ではC・H・Oのみが検出され、炭素が最も高い割合を示すことから、L-メントール由来の有機物が主要成分であることを確認しました。
- 分析装置:KEYENCE EA-300(VHXシリーズ)
- 検出原理:Laser-induced Breakdown Spectroscopy
- 結果概要:C約48〜70wt%、O約19〜35wt%、H約11〜21wt%を示し、これらの元素比は L-メントールの組成と概ね整合する結果が得られました。
対象成分
【トレハロース C₁₂H₂₂O₁₁】
レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)による多点元素分析を実施。測定点ではC・H・Oのみが検出され、その元素比はトレハロースの理論組成と概ね一致しており、トレハロースを主成分とする糖であることを確認しました。
- 分析装置:KEYENCE EA-300(VHXシリーズ)
- 検出原理:Laser-induced Breakdown Spectroscopy
- 結果概要:O約32〜54wt%、C約37〜59wt%、H約6〜9wt%を示し、トレハロースの組成比と良好に整合する結果が得られました。
対象成分
【フィチン酸 C₆H₁₈O₂₄P₆】
レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)による多点元素分析を実施。測定点では主にO・H・C・Pが検出され、その原子比はフィチン酸の理論組成と概ね一致しており、多リン酸基を有する有機リン酸が主要成分であることを確認しました。
- 分析装置:KEYENCE EA-300(VHXシリーズ)
- 検出原理:Laser-induced Breakdown Spectroscopy
- 結果概要:リン化合物として分類される領域(No.1,2,3,4,7)ではO約68〜81wt%、C約0〜14wt%、P約10〜13wt%、H約7〜9wt%を示し、 これらの比率はフィチン酸の組成と良好に整合する結果が得られました。No.5,6はOとHが優勢であり、表面の水分として解釈されます。
対象成分
【イノシトール C₆H₁₂O₆】
レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)による多点元素分析を実施。測定点では主にC・H・Oが検出され、その元素比はイノシトールの理論組成と概ね一致しており、イノシトール由来の多価アルコールが主要成分であることを確認しました。
- 分析装置:KEYENCE EA-300(VHXシリーズ)
- 検出原理:Laser-induced Breakdown Spectroscopy
- 結果概要:有機物として分類される領域(No.2,3,6,8,9)ではO約34〜61wt%、C約29〜61wt%、H約5〜9wt%を示し、 これらの比率はイノシトールの組成比(O約53wt%、C約40wt%、H約7wt%)と良好に整合する結果が得られました。
対象成分
【ナイアシンアミド C₆H₆N₂O】
レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)による多点元素分析を実施。測定点では主に C・H・O が検出され、元素比はナイアシンアミドの理論組成と大きな矛盾はなく、ナイアシンアミド由来の有機アミドが主要成分であることを示唆する結果が得られました。なお、本装置では窒素の感度が低く定量が困難であるため、N の検出については参考値とし、同定には既知の処方情報と併せて評価しています。
- 分析装置:KEYENCE EA-300(VHXシリーズ)
- 検出原理:Laser-induced Breakdown Spectroscopy
- 結果概要:有機物として分類される領域ではC約52〜54wt%、O約38〜42wt%、H約7wt%前後を示し、これらの元素比はナイアシンアミドの組成範囲と概ね整合する。
対象成分
【BG:ブチレングリコール C₄H₁₀O₂】
レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)による多点元素分析を実施。測定点では C・H・O のみが検出され、その元素比はブチレングリコールの理論組成と概ね一致しており、BG由来の有機成分が主要成分であることを確認しました。
- 分析装置:KEYENCE EA-300(VHXシリーズ)
- 検出原理:Laser-induced Breakdown Spectroscopy
- 結果概要:C約47〜54wt%、O約35〜38wt%、H約11〜15wt%を示し、BGの組成比(C約53%、O約36%、H約11%)と良好に整合する結果が得られました。
対象成分
【グリセリン C₃H₈O₃】
レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)による多点元素分析を実施。測定点では C・H・O のみが検出され、その元素比はグリセリンの理論組成と概ね一致しており、グリセリン由来の有機成分が主要成分であることを確認しました。
- 分析装置:KEYENCE EA-300(VHXシリーズ)
- 検出原理:Laser-induced Breakdown Spectroscopy
- 結果概要:O約56〜60wt%、C約29〜33wt%、H約11〜12wt% を示し、多価アルコールであるグリセリンの組成傾向と整合する結果が得られました。
対象成分
【乳酸ナトリウム C₃H₅NaO₃】
レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)による多点元素分析を実施。測定点では O・C・H に加えて Na が検出され、Naを含む有機酸塩(乳酸塩)としての組成が確認されました。なお、O・H が高いことから、試料の水分(吸湿等)の影響を含む結果として評価しています。
- 分析装置:KEYENCE EA-300(VHXシリーズ)
- 検出原理:Laser-induced Breakdown Spectroscopy
- 結果概要:O約68.4〜73.4wt%、C約12.2〜15.3wt%、H約9.7〜11.7wt%、Na約3.9〜5.7wt%(平均約4.5wt%)を示し、Naを含む有機成分(乳酸ナトリウム)として整合する結果が得られました。
対象成分
【PCA-Na:ピロリドンカルボン酸ナトリウム C₅H₈NNaO】
レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)による多点元素分析を実施。測定点では主に O・C・H に加えて Na が検出され、ナトリウム塩を含む有機成分としての組成が確認されました。なお、本装置では窒素の検出感度が低く定量が困難なため、Nの結果は参考値として評価しています。
- 分析装置:KEYENCE EA-300(VHXシリーズ)
- 検出原理:Laser-induced Breakdown Spectroscopy
- 結果概要:O約58.2〜60.2wt%、C約25.7〜28.1wt%、H約8.5〜9.4wt%、Na約5.2〜6.3wt% を示し、PCA-Naの組成傾向(C・H・O と Na を含む有機塩)と整合する結果が得られました。
対象成分
【ペンチレングリコール C₅H₁₂O₂】
レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)による多点元素分析を実施。測定点では C・H・O のみが検出され、その元素比は、ペンチレングリコールの理論組成と概ね一致しており、ペンチレングリコール由来の有機成分が主要成分であることを確認しました。
- 分析装置:KEYENCE EA-300(VHXシリーズ)
- 検出原理:Laser-induced Breakdown Spectroscopy
- 結果概要:C約50〜60wt%、O約30〜38wt%、H約10〜13wt%を示し、ペンチレングリコールの組成比(C約58%、O約31%、H約12%)と整合する結果が得られました。













