エプソムソルトと塩化マグネシウム4つの違い
肌と風呂釜にやさしいエプソムソルト
最近よくお問い合わせ頂くのが、エプソムソルトとマグネシウムフレークの違い。パッケージなども似ているため、混同されているケースも多いです。
エプソムソルト=硫酸マグネシウム(MgSO₄)
マグネシウムフレーク=塩化マグネシウム(MgCl2)
と、そもそも違う物質です。両方ともマグネシウムが含まれていますが、その性質は異なります。特徴を知った上で、目的に合わせてお選びください。(エプソムソルトは名前に「ソルト」が入っているので紛らわしいですが、塩分は入っていない高純度の結晶です)
違い①:マグネシウムの含有量
エプソムソルト(硫酸Mg) < マグネシウムフレーク(塩化Mg)
同量で比較した場合、塩化Mgの方がマグネシウム(Mg)の含有量が多くなっています。そのため、「少量で、より多くMgが吸収できる」と言われています。Mgは発汗や疲労、ストレスでも消費されると言われ、入浴剤だけでなく、アスリートなどが皮膚に塗布して使用する商品などに使われています。シークリスタルスでも、唯一「ランマグ(RUNMAG)」(マグネシウムスプレー)はエプソムソルトではなく塩化Mgを使用しています。パフォーマンスを求めるアスリートだけでなく、足がつる方や、こむら返り予防にもご愛用いただいています。
違い②:肌への刺激
ただ、塩化Mgは皮膚への刺激もやや強く、乾いてくるとかゆみを感じたり、敏感肌の方は刺激を感じる場合があります。赤ちゃんなどのデリケートな肌にもあまりおすすめしません。弊社では、「RUNMAG」使用時も、「20分後にふき取るか、入浴前に使用して洗い流す」ことを推奨しています。
違い③:風呂釜への影響
硫酸Mg→風呂釜を痛めない。追い焚き可能。
塩化Mg→長期の利用で風呂釜を痛める恐れがある(※痛めないタイプもあり)
塩化Mgは、「にがり」の場合もあり、さびの原因となる塩(塩化ナトリウム)が微量でも含まれていると、追い焚きや残り湯での洗濯はオススメできません。
違い④:効果・効能はほぼ同じ。ただし、保水と保湿の違いあり。
両者ともMgが持つ肌の修復効果や美肌効果が期待できます。
それぞれの成分の温泉の場合、
きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
という効能も共通しています。
ただし、それ以外に含まれるイオンによって微妙に特徴が違います。
塩化Mgの塩化物イオン → 保湿効果
硫酸Mgの硫酸イオン → 保水効果
が存在すると言われています。例えるならば、
保湿は、肌からの水分の「出」を防ぐもの
保水は、肌への水分の「入」を促進するもの
硫酸イオンについては、保水効果がありますが、同時に皮脂を取ってしまう作用もあるため、乾燥の季節や皮脂が少ないなと感じる時は、お風呂あがりの保湿をお勧めします。
<保湿アップにおすすめの製品>
クエン酸配合でしっとり保湿 弱酸性のお肌に優しい入浴剤
詳細はこちら>エプソムソルト・コスメティックウォーター
米ぬかの天然成分フィチン酸を配合して保湿に優れた化粧水のような入浴剤
詳細はこちら>エプソムソルト・モイスチャライザー
エプソムソルトは、日本では近年になってハリウッドセレブやモデル・タレントなどが利用したことで認知が広がってきましたが、欧米では入浴剤として長い歴史があり、とても身近なアイテムです。まだ日本にエプソムソルトがなかった頃、弊社代表の廣瀬は、アメリカの片田舎の小さなドラッグストアにも置いてあるのを見て驚いたと言います。
長い歴史と信頼があるエプソムソルトを、健やかな暮らしにぜひお役立てください。
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