エプソムソルトが偽物か見分ける方法│選び方や注意点を解説
「このエプソムソルトって偽物なのだろうか?」
「エプソムソルトが本物か見分ける方法は?」
このような疑問をお持ちの方は多くいらっしゃるでしょう。
エプソムソルトは塩のような白っぽい粒子なため、実物を見ても本物か偽物かを見分けることは難しいですよね。
今回は偽物を買わないための知識として、エプソムソルトの販売における3つの分類と選び方のポイントを紹介します。
自分に合う本物のエプソムソルトを購入したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
エプソムソルトが偽物か見分ける方法は?
エプソムソルトが本物か見分けるには「浴用化粧料(化粧品)」として流通しているかで明確に判断できます。
その理由は、浴用化粧料として販売する場合、製品に含まれている成分をすべて表示する義務があるからです(医薬品医療機器等法第61条)。
エプソムソルトは海水硫酸マグネシウムなため、成分表示に「硫酸Mg」と記載されていれば偽物ではありません。
すべての成分が表示されている商品を購入したい場合は、浴用化粧料と記載のあるものを選ぶようにしてください。
また商品ごとにロットナンバーがあると、製造工場や出荷ルートが把握できることがメリットです。
入浴剤としてのエプソムソルトは、「浴用化粧料(化粧品)」の印字とロットナンバーのある製品を選びましょう。 それは法律に定められています。
入浴剤は3つのカテゴリーに分類される
一般的に「入浴剤」と呼ばれている商品は、次の3つに分類されて流通しています。
商品パッケージの細かい文字や裏面をあまり見ない方もいるかもしれませんが、購入時は記載されている情報をぜひチェックしてください。
- 1.浴用化粧料
- 2.医薬部外品
- 3.雑貨
浴用化粧料(化粧品)は美容についての表記、 医薬部外品は人体への緩和レベルで、効能の表記が可能です。
1.浴用化粧料
浴用化粧料と「化粧品」は同類で、医薬品医療機器等法での定義が定められています。
人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、または皮膚もしくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なもの |
出典:医薬品医療機器等法第2条
つまり、浴用化粧料(化粧品)として販売されている入浴剤は、上記の要件を満たしています。
化粧品として販売するには、このほかにもさまざまな決まりがあります。
2.医薬部外品
「医薬部外品」は、医薬品に準ずるもので効果や効能がある成分の配合が認められた商品のことです。
ただし、その作用によって病気やケガを治すものではなく「人体に対する作用が緩和であること」と定められています。
医薬部外品として販売されている入浴剤は、たとえば、湿疹やあせもなど身体への効能効果があると認められた製品だけです。
3.雑貨
入浴剤(バスソルト)のなかで、身体に対しての効能を期待せず、単に香りや色だけを楽しむ目的の商品は「雑貨」として販売されています。
ただし、雑貨として販売される場合「肌に良い影響を与える」「疲労回復に効く」など、効果や効能を表現する文言をパッケージやWebサイトに記載することは禁じられています。
雑貨として販売している商品は、使用している成分の表示がないこともあるため、その点を把握したうえで購入しましょう。
エプソムソルトを化粧品として販売する際の決まり
エプソムソルトを浴用化粧料(化粧品)として製造・販売する際には、所定の許可を得たうえでルールに従って行わなければなりません。
公的な許可を得た会社で製造されたエプソムソルトは偽物ではない可能性が高いため、購入時は販売元を確認することがおすすめです。
浴用化粧料の製造・販売に必要な許可は次の2点です。
- ・化粧品の製造業の許可
- ・化粧品の製造販売業の許可
※輸入品や他社で商品を製造した場合などで多少要件が変わりますが、ここではわかりやすく、エプソムソルトを作ったメーカーが販売するケースを想定し解説します
化粧品の製造業の許可
浴用化粧料(化粧品)を販売するためには、化粧品の「化粧品製造業」の許可が必要です。
製造販売業者として認可されるためには、効果効能の確認、成分のチェック、工場のへの立ち入り調査などいくつもの工程をクリアする必要があります。
化粧品の製造販売業の許可
浴用化粧料(化粧品)を市場に流通させるためには「化粧品製造販売業」の許可も必要です。
化粧品製造販売業の許可を取得するためには、社内に総括製造販売責任者・品質保証責任者・安全管理責任者を配置しなくてはなりません。
またそれぞれの役職に就くための条件は、薬剤師や薬学課程を修了した者など細かく定められています。
エプソムソルトに表示する成分の条件
エプソムソルトを浴用化粧料(化粧品)として販売する際には、次の条件をすべて満たしていなければなりません。
もし適切な表記がなされていない場合、ルールに則った方法で商品を製造していない可能性があります。
次は化粧品販売における専門的な知識ですが、消費者目線で見たときにも商品選びに役立つことがあるので紹介します。
- ・パッケージに全成分を記載する
- ・成分名称は「化粧品の成分表示名称リスト」に従う
- ・表示名称が変更された場合は切り替えを行う
- ・成分の記載順序は規定に従う
- ・混合物・抽出物はそれぞれ分けて記載する
- ・香料は1つの成分として扱う
- ・キャリーオーバー成分は表示しなくてよい
パッケージに全成分を記載する
浴用化粧料(化粧品)を販売する際には、商品に含まれているすべての成分を表示することが義務付けられています。
容器に直接印字するか被包に記載しなくてはならず、文字体は明瞭なスタイルでなくてはなりません。
成分名称は「化粧品の成分表示名称リスト」に従う
表示する成分名は、日本化粧品工業会の定める「化粧品の成分表示名称リスト」に準ずる必要があります。
自社で勝手につけた成分名を使用することはできず、記載は日本語の名称で行います。
表示名称が変更された場合は切り替えを行う
化粧品の成分表示名称リスト内の表示名称に変更があった場合は、商品パッケージの切り替え時に合わせて変更しなくてはなりません。
成分の記載順序は規定に従う
成分を表示する際は、含まれている量の多い順に記載することになっています。
なお、1%未満のものについては順不同で記載して問題ありません。
混合物・抽出物はそれぞれ分けて記載する
混合物がある場合、混合されている成分ごとに記載する必要があります。
また、抽出物については抽出物と希釈物に分けて記載しなくてはなりません。
香料は1つの成分として扱う
香料はまとめて1つの成分として、含有量の多い順番に含めて記載します。
エプソムソルトの入浴剤に香料が使われている場合、成分表示に記載されているはずです。
キャリーオーバー成分は表示しなくてよい
キャリーオーバー成分とは、安定剤や酸化防止剤、防腐剤などのことで、製品中に効果が発揮される量より、少ない量しか含まないものを指します。
つまり混入していても効果に影響を与えないと考えられるものに関しては、表示しなくてよいことになっています。
エプソムソルトはどれを選ぶのがいい?
偽物ではないエプソムソルトを選ぶためには、浴用化粧料(化粧品)として販売されている商品を選ぶのがよいでしょう。
入浴剤は「雑貨」のカテゴリーで販売されていることがあるため、何の成分が入っているかわからないことがあります。※昭和の時代には入浴剤の法律がなかったため、雑貨扱いは過渡期の法律です。
浴用化粧料であればかならず成分が表示されているため、使用する前に確認できます。
また、成分表示は含有量の多い順に記載されるため、たとえばバスソルトとエプソムソルトをミックスした商品の場合でも、どちらの割合が多いか判別可能です。※浴用化粧料(化粧品)として販売されていた場合。
含有量にもこだわりたい方は、成分表示の見方を覚えておくとよいでしょう。
失敗しないエプソムソルトの選び方
自分に合うエプソムソルトを見つけるためには、次のポイントに注目して選んでください。
- ・成分で選ぶ
- ・香りで選ぶ
- ・容量で選ぶ
成分で選ぶ
各メーカーがさまざまな成分が配合された製品を作っているため、好みのエプソムソルトを探してみましょう。
たとえば、オートミールやハトムギ成分などが入っていたり、弱酸性成分に近い配合であったりと、多くのラインナップがあります。
香りで選ぶ
入浴剤を選ぶ際、香りは重要な要素です。
エプソムソルトの効果だけでなく香りも一緒に楽しめる入浴剤だと、よりバスタイムが楽しくなるでしょう。
入浴時には、血行促進や鎮痛効果が期待できるローズマリーや、リラックス効果が高いといわれているラベンダーの香りなどがおすすめです。
容量で選ぶ
毎日エプソムソルトを使いたい人は、容量の多い商品を選びましょう。
エプソムソルト入浴は、推奨濃度になるように投入することが肝心です。
目安では1回の入浴で150~300グラム程度のエプソムソルトが必要なため、ある程度大きめなサイズがよいでしょう。
シークリスタルスは「2.2kg」入りが主要商品です。なぜ2.2kgなのかというと、アメリカの5lbs(ポンド)だからです。もともとアメリカの製品なのでポンドに合わせている形です。2.2kgの容量ですと、1回150gの使用で2週間分になります。 |
エプソムソルトに関するよくある質問
エプソムソルトに関するよくある質問に回答します。
- ・偽物のエプソムソルトは汗が出ないの?
- ・エプソムソルトを使う際の注意点は?
- ・エプソムソルトを使うと痩せる?
偽物のエプソムソルトは汗が出ないの?
エプソムソルト入浴をしても汗が出ない原因は、お湯の温度が低かったり、エプソムソルトの投入量が少なかったりするおそれがあります。
なお、どのメーカーであっても成分が硫酸マグネシウム99%(食品添加物)であれば基本的な効果は同じだと考えられます。
エプソムソルトを使う際の注意点は?
エプソムソルト入浴をする際には、次の点に注意してください。
- ・1回の入浴時間は20分以内を目安にする(長時間の入浴は、疲れてしまうため)
- ・エプソムソルトを溶かしたお湯を飲まない
- ・古いエプソムソルトの使用は避ける
- ・飲酒した状態での入浴は避ける
- ・肌に違和感を覚えた場合は使用を中止する
エプソムソルトは食品添加物として販売されていることがありますが、決して飲んだり食べたりしないように注意してください。
エプソムソルトの成分である硫酸マグネシウムのはたらきによって、下痢をひき起こすおそれがあります。
エプソムソルトを使うと痩せる?
入浴時にエプソムソルトを使っただけで、痩せることはありません。
入浴によって発汗する方は多いため、汗をかいてむくみが取れたり、代謝が良くなったりする可能性はあります。
ダイエットに直結しなくても、汗をかいたことでスッキリとした感じがすることはあるでしょう。
格闘技の選手が計量前に減量する方法として、エタノールとエプソムソルトを使うことがあります。
エプソムソルトの購入時は成分表示をチェックしよう
これからエプソムソルトを購入する方には、浴用化粧料(化粧品)の分類で販売されている商品を推奨します。
浴用化粧料として販売されていないエプソムソルトの場合は、成分を確認できないことがあるからです。
できるだけ安心した気持ちでエプソムソルトを使いたい方は、化粧品製造販売業者が取り扱っている、ロットナンバーのある商品を選ぶとよいでしょう。
本物のエプソムソルトを試してみたい方には、国産の原料のみを使用し、品質管理もしっかり行っているシークリスタルスの商品がおすすめです。
香りや配合の種類も豊富なため、好みに合った商品が選べます。
プレゼントにも最適なため、ぜひ一度お試しください。
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