「日焼けをすると、いつも肌荒れしてしまう」といった悩みをもっている方もいるのではないでしょうか。

日焼けは肌の色がこんがりするだけではなく、角質のはたらきにも大きな影響を与えます。

長時間日光にあたった際は、軽いやけど状態となっていることもあり、そのまま放置するとさまざまなリスクがあります。

本記事では日焼けの原因やケア方法、おすすめのケア用品を紹介しているのでぜひチェックしてください。

肌荒れにつながる可能性がある日焼けとは

日焼けには実は2つの状態があり、紫外線により皮膚が赤くなる「サンバーン」と、その後に黒くなる「サンタン」にわけられます。

サンバーンとサンタンの違いは、以下のとおりです。

名称特徴症状
サンバーン紫外線(UVB波)による皮膚のダメージのこと・皮膚が赤くなる
・痛みを感じる
・肌の炎症
サンタン紫外線に対する皮膚の防御反応のこと・皮膚が褐色になる
・メラニン増加による色素沈着が起こる

サンバーンからサンタンに移行することによって、皮膚の赤みからはじまってこんがりした色になり「日に焼けた」と認識されることになります。

日焼けによる肌荒れの症状例

日焼けによる肌荒れの症状には、以下のようなものがあります。

・肌がブツブツする

・肌がカサカサする

・ニキビが悪化する

・表皮に赤みが出る

・かゆみを感じる

また、日焼けが重度になってしまった場合、発熱や頭痛、身体のだるさなどを感じることがあるかもしれません。

著しく体調が悪化した場合は、我慢せずに医療機関を受診することがおすすめです。

日焼けすると肌荒れするのはなぜ?

日焼けによる肌荒れの原因は、主に2つあります。

・肌のバリア機能の低下

・アレルギー反応(日光過敏症)

肌のバリア機能とは、外的刺激から皮膚を守るための表皮の角質層のはたらきのことです。

角質層は、細菌やウイルスをガードしたり、水分がでて出ていくのを防いだりする役割を担っています。日焼けをすると肌が乾燥し、角質層にすき間ができてしまうことがあります。

紫外線は表皮をカバーしている皮脂膜を酸化させる作用をもっているため、肌に大きなダメージを与えるおそれがあるでしょう。

紫外線を浴びたり、日焼けしたりすることで肌が荒れてしまうと考えられます。

また、少量の日光で肌荒れが起きる場合には、日光に対してアレルギー反応が起こる日光過敏症が原因の可能性があります。

通常の日焼けよりも肌荒れしやすかったり、症状がひどかったりする場合は日光過敏症かどうかを一度皮膚科で診てもらうとよいでしょう。

日焼けで肌荒れしやすいアレルギー症状「日光過敏症」とは?

日光によって肌に赤みやブツブツが出る場合、「日光過敏症」かもしれません。

日光過敏症とは、通常なら問題にならない少量かつ短時間の紫外線でも肌にトラブルを引き起こす状態のことです。

別名として「光線過敏症」や「日光アレルギー」とも呼ばれることもあり、普通の日焼けと見分けがつきにくいこともあります。

ここでは、日光過敏症に関する以下2つを解説します。

・日光過敏症の症状

・日光過敏症の原因

普段と違う症状が肌に出たり、なんらかの違和感を覚えたりしたら専門医の診断を受けましょう。

皮膚疾患と肌荒れの違いについては、以下の記事でも解説しているのでぜひ参考にしてください。

アトピーと肌荒れの違いは?それぞれの症状や原因、改善方法を解説

日光過敏症の症状

日光過敏症に関連するいくつかの疾患があります。

以下の表で、それぞれの疾患と特徴をまとめました。

名称特徴
日光蕁麻疹・日光にあたって数分で赤みのある発疹が出る・腫れたり、かゆみを感じたりすることもある・重篤な場合、頭痛や吐き気を催すこともある
多形日光疹・日光があたった部分に赤み、丘疹、水ぶくれなどの症状が出る・女性が発症することが多い
薬剤性光線過敏症・内服薬の服用後に日光があたった際に発症する・広範囲の皮膚に赤みを伴う発疹が出る
光接触皮膚炎・塗り薬と塗布した箇所に日光を浴びると発疹が出る・薬に含まれる成分が紫外線に反応し、皮膚がかぶれる

どのタイプの疾患なのかは医師の判断が必要なため、上記の症状がでた場合は医療機関を受診しましょう。

日光過敏症の原因

日光過敏症の原因には「外的刺激」と「内的要因」があります。

外的刺激の例内的要因の例
・特定の飲食物や薬品を摂取した・特定の物質を皮膚に塗布した・特定の遺伝子をもっている・特定の疾患をもっている

外的刺激もしくは内的要因いずれかで発症することもあれば、複合的な原因で日光過敏症が発症することもあります。

日焼けで肌荒れしないための対策

日焼けで肌荒れしないためには、以下2つの対策をおこないましょう。

・できるだけ日光にあたらないようにする

・日焼け止めを塗る

日光にできるだけ避けながら、屋外で活動する際は適切な対策をすることが大切です。

肌荒れの原因や対策について詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。

夏の肌荒れの原因と対策│効果的な食事やスキンケア製品を紹介

できるだけ日光にあたらないようにする

日焼けから肌を守るためには、日光を避けることが重要です。

具体的には、以下の行動を心がけるとよいでしょう。

・日傘をさす

・帽子をかぶる

・日陰を選ぶ

・日中の外出を控える

・室内ではカーテンを閉める

日光過敏症の方や、肌が弱い方は普段から日にあたらない工夫をしておくと、日光による肌荒れを防ぎやすくなります。

日焼け止めを塗る

日焼けから肌を守るためには、日焼け止めを使うことも効果的です。

日焼け止めを使う際は、以下の点に留意しましょう。

・曇っていても日焼け止めを塗る

・適切な量を塗布する

・数時間ごとに塗り直す

曇りでも紫外線は降り注いでいるので、晴れていなくても油断せずに日焼け止めを塗りましょう。

また、日焼け止めは徐々にとれていくため、数時間ごとに塗り直しが必要です。汗をかいたり、タオルで顔をふいたりしたときは日焼け止めがとれやすいので、再度塗っておくとよいでしょう。

塗布量や一日にどのくらい塗るかなどは製品ごとに異なるため、説明書をよく読んでから使用することが肝心です。

肌荒れを防ぐ日焼け止めを選ぶポイント

肌荒れを防ぐための日焼け止めを選ぶ際には、以下のポイントをチェックしてみてください。

・含まれている成分をチェックする

・最適なSPF値・PA値のものを選ぶ

自分の肌状態や、季節(紫外線の強さ)などに応じて最適な製品を選びましょう。

含まれている成分をチェックする

日焼け止め選びで重要なのは、製品に含まれる成分です。

日焼けによる肌荒れを起こしやすい人は、低刺激な成分を用いた製品がおすすめです。

「ノンケミカル」「紫外線吸収剤不使用」などの記載がある日焼け止めは、肌への負担が少ないといえます。

最適なSPF値・PA値のものを選ぶ

日焼け止め製品には「SPF値」「PA値」が記載されています。

それぞれの違いは以下のとおりです。

名称概要補足
SPF値UV‐Bに対する遮光効果を示す指標UV-Bの特徴・波長が短い・UV-Aよりも日焼けを起こす力が強い・細胞を傷つけて肌に炎症を起こす
PA値UV‐Aに対する遮光効果を示す指標UV-Aの特徴・波長が長い・真皮まで到達し肌にダメージを与える・しみやシワの原因になる

日焼け止めの目安としては「SPF値15~30、PA値++」程度の製品がおすすめです。

数値(ガードする力)が強いと日焼けしにくくなる一方、肌に負担がかかるおそれもあります。

数値が高ければ高いほどよいわけではないので、使用するシーンや季節などにあわせて、バランスのよい日焼け止めを選びましょう。

日焼け後の肌荒れをケアする方法

日差しを浴びない予防も大切ですが、日焼けしてしまった後のケア方法も重要です。

日焼け後にするべき処置は、主に以下の4つです。

・肌を冷やす

・肌を保湿する

・水分やビタミンを補給する

・症状が改善されないときは病院を受診する

症状が軽いと思っていても、後から悪化することもあるため、早めのケアを心がけましょう。

肌を冷やす

日焼けで肌に熱をもっている場合は、まずは患部を冷やしてください。

保冷剤や冷たいタオルで冷やすほか、シャワーで冷水を浴びるのも効果的です。

患部の温度が下がるまで、しっかり冷やしましょう。

肌を保湿する

日焼けによる肌荒れは、肌が乾燥していることで起こります。

乾燥を食い止めるためには、保湿をしっかりおこなう必要があります。

普段使っている化粧水や乳液でも構いませんが、肌荒れがひどい場合は低刺激な製品を取り入れたほうがよいかもしれません。

スキンケアの際は肌を触りすぎずに、短時間でやさしく保湿ケアしましょう。

水分やビタミンを補給する

日焼けによる肌荒れから回復するためには、水分やビタミンの補給が欠かせません。

外側のスキンケアだけではなく、身体の内側からのアプローチを意識してみましょう。

肌が乾燥状態にあるときは、水や白湯、ハーブティーでの水分補給が効果的です。

コーヒーや紅茶は利尿作用があり、水分を排出してしまうので、肌荒れ対策には避けたほうがよいでしょう。

症状が改善されないときは病院を受診する

日焼けはやけどと同じ状態であり、症状によっては自力ではケアできない場合があります。

自己流で間違ったケアをしたり、放置して悪化したりすると、しみやシワになってしまうおそれがあります。

冷却や保湿などをしても、ヒリヒリとした痛みや水ぶくれなどがある場合は、病院の受診を検討してください。

日焼けによる肌荒れに悩む方におすすめのエプソムソルト製品3選

ここでは、日焼け後の保湿におすすめのエプソムソルト製品を3点紹介します。

・エプソムソルト シークリスタルス オリジナル|ミネラル入り入浴剤

・エプソム化粧水|ミネラルを含むスキンケア製品

・エプソムパック|ミネラル成分入りのパック

乾燥肌の方でも使いやすい入浴剤のおすすめ商品は、以下の記事でも紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください。

入浴剤は乾燥肌でも使える?保湿効果が期待できるエプソムソルト製品を紹介

エプソムソルト シークリスタルス オリジナル |ミネラル入り入浴剤

「エプソムソルト シークリスタルス オリジナル」は、豊富なミネラルを含んだ入浴剤で、お湯に溶かすだけで簡単に使えます。

エプソムソルトに含まれるミネラル成分はセラミドの生成を助けるため、肌の乾燥を改善させる効果が期待できます。

国内の海から摂れる天然成分となっており、ケミカルな素材が苦手な方にもおすすめの製品です。

▼オンラインショップの商品ページはこちらです。

2.2kg(約14回分)国産 エプソムソルト シークリスタルス 入浴剤 オリジナル 計量スプーン付

エプソム化粧水|ミネラルを含むスキンケア製品

エプソム化粧水は、美肌成分のローヤルゼリーやナイアシンアミドが配合されています。

さらっとした使い心地のスキンケア製品で、エプソムソルト入浴剤とあわせて使うと効果的でしょう。

肌のバリア機能向上が期待できるマグネシウムを含み、全身に使えるので、夏の肌荒れ対策にぴったりです。

▼オンラインショップの商品ページはこちらです。

エプソム化粧水 100ml しっとり 保湿 スキンアケローション 無香料

エプソムパック|ミネラル成分入りのパック

入浴後に15分ほど顔に「エプソムパック」をすることで、肌の乾燥を防ぎやすくなります。

エプソムパックには、海水と同じ0.2%配合分のマグネシウムが含まれており、肌の乾燥を防いでくれる効果があります。

ヒアルロン酸Naや水溶性コラーゲン、ローヤルゼリーなども含まれており、美肌効果も期待できるでしょう。

▼オンラインショップの商品ページはこちらです。

エプソムパック

日焼けによる肌荒れには早めの保湿ケアが大切

日焼け後に肌荒れさせないためには、早めの保湿が大切です。

日焼けによる肌荒れを放置すると、別の肌トラブルを誘発することも考えられるため、手間がかかっても予防とケアは忘れないようにしてください。

エプソムソルトを含むケア用品は、敏感肌や乾燥肌の方にもおすすめの使い勝手のよい製品です。

夏の日焼けによる肌荒れ対策にはもちろん、保湿や美肌ケアに通年使えるアイテムとなっているため、ぜひ一度お試しください。