湿度と肌の関係│夏でも皮膚が乾燥する理由と対策を解説
肌が乾燥する季節といえば、冬を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、湿度の高い夏場であっても、肌のうるおいが足りないと感じる方もいます。
実は、湿度の高い季節は、冬場とは違う肌トラブルが起こりやすくなるのです。
空気が乾燥していないからといって保湿を怠ると、肌が大きなダメージを受けてしまうおそれがあります。
本記事では、湿度と肌の関係や、季節ごとにケア方法のポイントを紹介します。
肌トラブルに関するよくある質問にも回答しているので、ぜひ参考にしてください。
肌によい湿度とは?
肌によい湿度の目安は、60〜65%程度です。
では、私たちは普段どのくらいの湿度の中で生活しているのでしょうか。
以下は、気象庁が公開している各月の相対湿度の平均値です。
相対湿度とは、空気に含むことができる水分量を100とした際に、実際どの程度の水分が含まれているかを表す数字です。一般的に「湿度」として認識されているのは、この相対湿度のことを指します。
月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
平均相対湿度 | 55 | 54 | 68 | 62 | 72 | 80 | 72 | 78 | 80 | 67 | 66 | 59 |
参照元:気象庁 2023年 東京(東京都) 相対湿度の月平均値(%)
12~1月の冬の時期は、肌によい湿度である60%を下回っており、乾燥していることがわかります。
一方、8月には平均相対湿度が80%を超えており、夏も肌によい湿度とはいえません。
あくまで参考となる平均値のひとつであり、普段過ごしている環境によって湿度には大きな違いがあるでしょう。
生活環境の湿度をチェックしたうえで、適度な湿度を保つことが大切です。
湿度が高い場合の肌トラブル
ここでは、湿度が高い場合に発生しやすい肌トラブルを解説します。
「乾燥=肌に悪い」というイメージをもっている方も一定数いますが、逆に湿度が高いことで発生するデメリットは、あまり知られていないかもしれません。
主に以下のような肌トラブルが挙げられます。
・皮脂の分泌が増える
・表皮の水分が奪われる
・紫外線によるダメージを受けやすくなる
湿度による肌への3つの影響をチェックしていきましょう。
皮脂の分泌が増える
湿度が高い状況下において発生するトラブルとして、皮脂分泌量が増えやすくなります。
夏は代謝が活発になるため、皮脂の分泌量が増加し、毛穴も開きやすくなります。
皮脂は皮膚に必要な天然の「油」であり、融点は30℃前後です。
外の気温が高いと皮脂が表皮で溶けて、テカったように見えることがあります。
余分に出た皮脂が毛穴に残って詰まってしまうことがあるため、こまめな洗顔や拭きとりが効果的です。
表皮の水分が奪われる
湿度の高い梅雨や夏の時期は、汗をかきやすくなります。
汗と一緒に水分も放出されてしまうため、表皮が乾燥するおそれがあるでしょう。
「湿度が高い=肌が潤う」とはならないケースも多いため、油断せずにケアすることが肝心です。
紫外線によるダメージを受けやすくなる
湿度が高い時期は、紫外線による影響を受けやすくなる時期でもあります。
とくに5~7月頃は紫外線が強くなる傾向にあるため、注意が必要です。
紫外線を多く受けると、肌のバリア機能が低下し肌荒れを引き起こすことがあります。
夏の時期の肌荒れや対策については、以下の記事もあわせて参考にしてください。
湿度が低い場合の肌トラブル
湿度が低い場合に起こる肌トラブルには、以下のようなものが挙げられます。
・肌が乾燥する
・新陳代謝が低下する
外気が乾燥している冬場に限らず、オフィスや自宅でエアコンを多用している場合も同様のトラブルが発生しやすくなります。
どのようなトラブルが起きるかを把握したうえで、湿度対策をはじめましょう。
肌が乾燥する
空気が乾燥していると、それに伴って肌の水分量が減ってしまいます。
表皮が乾燥している状態を放置してしまうと、肌荒れを引き起こしニキビや湿疹が出ることがあります。
肌が乾燥していると感じたら、できるだけ早く保湿してあげることが重要です。
新陳代謝が低下する
寒くなって体内の血流が減ると、新陳代謝が低下します。
肌のターンオーバーが乱れることで、ハリがなくなったりくすみを感じたりすることがあります。
肌を保護する役目である皮脂の分泌量が少なくなり、ほこりや大気の汚れなど、外からのダメージを受けやすくなるデメリットにも注意が必要です。
湿度別の肌ケア方法
肌を安定した状態にするためには、湿度の変化に応じて適切なケアをおこなうことが大切です。
ここでは、それぞれのシーンにあわせたケア方法を紹介します。
・湿度が高いときの肌ケア
・湿度が低いときの肌ケア
普段過ごしている部屋の湿度を把握しておくことで、肌にあう対処法が判断しやすくなります。
湿度が高いときの肌ケア
梅雨や夏の肌ケアは、皮脂や汗を抑えることが大事です。
エアコンの影響で室内が乾燥することもあるため、湿度が高かったとしても肌の保湿は欠かせません。
以下、3つのケアポイントを覚えておきましょう。
・洗顔(クレンジング)で肌を清潔に保つ
・肌にあうスキンケア用品で保湿する
・血行促進のためのマッサージをおこなう
梅雨や夏は紫外線も強いため、予防に力を入れることも重要です。日傘や帽子を用いたり、日焼け止めを使うなどして肌を守りましょう。
湿度が低いときの肌ケア
湿度が低い時期に効果的な肌ケアのポイントは、以下の3つです。
・洗顔(クレンジング)は適度におこなう
・化粧水は乾燥に効果的なものを選ぶ
・乳液やクリームを使う
夏はしっかりめの洗顔がおすすめですが、洗いすぎると必要な皮脂まで落としてしまうおそれがあります。やさしく洗顔をおこない、すばやく保湿しましょう。
スキンケア製品にはさまざまな種類があるため、季節によって変えるのもおすすめです。
湿度が低く乾燥している時期は、保湿効果の高い化粧水を使ったり、乳液やクリームでうるおいをプラスしたりするとよいでしょう。
以下の記事では、乾燥している時期におすすめの入浴剤を紹介しているのでぜひ参考にしてください。
入浴剤は乾燥肌でも使える?保湿効果が期待できるエプソムソルト製品を紹介
湿度の変化で肌荒れしたときにおすすめのスキンケア製品
肌荒れの原因のひとつに、肌の乾燥があります。
肌の保湿は非常に重要なため、自分にあうスキンケア製品を選ぶことが大切です。
ここでは、保湿効果が期待できる3つの製品を紹介します。
・エプソム化粧水
・エプソムソルトミルク
・エプソムソルトクリーム
エプソムソルトは海からとれる自然の天然成分で、原料であるマグネシウムの効果で、肌のバリア機能向上を期待できます。刺激が少ないため、敏感肌の方でも使いやすい製品です。
エプソムソルト製品についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参照ください。
エプソムソルト製品は5種類!それぞれの特徴やおすすめ商品を紹介
エプソム化粧水
エプソム化粧水を使うと、肌の皮脂量を最適にコントロールしてくれます。
美肌成分であるローヤルゼリーやナイアシンアミドが配合されている点が特徴です。
さらっとした手触りで、暑い夏の時期でも使いやすいでしょう。
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エプソム化粧水 100ml しっとり 保湿 スキンアケローション 無香料
エプソムミルク
エプソムミルクは、ベタつきすぎないつけ心地で、お風呂上りの肌をしっかり保湿してくれます。
肌のバリア機能向上が期待できるエプソムソルト(マグネシウム)が含まれているため、肌トラブルに悩む方にもおすすめの製品です。
顔だけではなく全身用に使えるので、ひとつもっていると重宝するでしょう。
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エプソムソルトクリーム
エプソムソルトクリームは、肌を保湿するエプソムソルトを15%配合したスキンケアクリームです。
メイクのベース下地としても使用できるため、毎日のスキンケアに取り入れやすいでしょう。
目の周りやほうれい線、おでこのシワなど気になるところに重ねると、しっかり乾燥を防いでくれます。
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湿度と肌の関係に関するよくある質問
肌に対して湿度がどの程度影響を与えているのか、疑問に思われる方もいるのではないでしょうか。
ここでは、以下のよくある4つの疑問に回答します。
・湿度が高いほど美肌になるの?
・湿度が高いのに肌が乾燥するのはなぜ?
・乾燥肌やアトピー症状には加湿器が効くの?
・ニキビができにくい湿度はどのくらい?
適切な肌ケアのためには、正しい知識を知っておくことが大切です。
湿度が高いほど美肌になるの?
常に湿度が高い環境にいたとしても、美肌になるとは限りません。
肌に蒸気をあてる「スチーマー」は、保湿・美容ケア機器として人気を集めています。蒸気の力で空間内の湿度を高めることで、肌の保湿効果が期待できます。
しかし、それだけで美肌になるとはいえないでしょう。湿度は高すぎず、低すぎない適切な数値(約60~65%)がベストです。
湿度が高いのに肌が乾燥するのはなぜ?
湿度が高い梅雨~夏にかけては、室内でエアコンを使用していることが多くあります。エアコンの風にずっとあたっていると、肌が乾燥しやすくなります。
また、紫外線が強い季節でもあり、肌がダメージの影響を受けやすい気候です。外の湿度が高い時期であっても、忘れずに保湿ケアをおこないましょう。
梅雨の時期の肌トラブルについては、以下の記事でも詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
梅雨に肌荒れ・かゆみが出るのはなぜ?対策におすすめのアイテム7選
乾燥肌やアトピー症状には加湿器が効くの?
乾燥肌やアトピー症状の方が部屋に加湿器を置くと、乾燥を防ぐ効果を感じられるでしょう。
肌トラブルのある方は、肌を乾燥させないことが大切です。
加湿器は部屋全体の湿度を適切に保ってくれるため、肌の乾燥を防ぐのに効果的だといえます。
とくに湿度が下がる冬場に暖房(エアコン)を使う際は、加湿器を用いるとよいでしょう。
アトピー症状の方に最適な保湿効果のある入浴剤について、こちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
アトピー症状に入浴剤はだめ?保湿効果が期待できるエプソムソルトを紹介
ニキビができにくい湿度はどのくらい?
ニキビ予防に最適な湿度について、公的なエビデンスはありません。
梅雨の時期になると、ニキビができやすくなる方がいますが、湿度が原因とは断定できません。
ニキビの原因として、汗や皮脂の詰まり、肌の乾燥などがあります。
湿度が高い季節にニキビをはじめとした肌トラブルを感じやすくなる傾向はあるものの、生活環境による肌への影響のほうが大きいでしょう。
湿度を適切に保って肌荒れを回避しよう
湿度は、高すぎても低すぎても、肌荒れを誘発するおそれがあります。
適度な湿度を保つように心がけることで、肌の状態を安定させられるでしょう。
肌荒れの要因には、湿度のほかに睡眠不足やストレス、食生活などもかかわってきます。
湿度の数値だけにこだわらずに、多角的な観点から肌荒れ予防をおこなうとよいでしょう。
日々の肌ケアには、保湿効果が期待できるエプソムソルト入りスキンケア製品がおすすめです。
アトピー症状がある方や乾燥肌でも使いやすい成分となっているので、ぜひ一度お試しください。
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